2007年7月25日 (水)

プーの森便り7月号巻頭言

暑い!!はずですが、クーラーの中にいてわからなくなっているこの頃です。
安部政権の周囲にいる方々には、何が人権なのかわからなくなっているようです。アメリカの新聞に、“従軍慰安婦は公娼で、将校よりも高給”といった内容も含め、“強制はなかった”と主張した広告を国会議員44人の名を連ねて掲載したのですから。
安部首相の訪米を機に鎮静化していた日本政府への非難決議は、油を注がれた格好となり、39対2で下院の外交委員会で可決されました。7月中には下院でも可決される勢いです。
今の日本の舵取りをしている人たちが、このような人権感覚も、そして国際感覚もない人たちなのだと思うと暗澹たる気分になってきます。
だからこそ、今度の参議院選挙が重要になってきます。相手の人権に思いをはせられる人を選びたい。
変えていきましょう、みんなで!

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プーの森便り6月号巻頭言

雨の季節となりました。今年もしとしと梅雨ではなく、突然のスコールです。
どしゃぶりのように次々と法案を数の力で押し流すように成立させている安部首相。いったい何をそんなに急いでいるのでしょう。
教育再生会議の議論にしても、第2次報告が早くも出されました。土曜休校をやめるなどして10%の時間増。教科書増量。校外体験必修(?)etc.。
学校五日制を10年も経たずにひっくり返していいの?とか、競争によって今の学校の問題が拡大したのに、学力テストで何をしたいの?とか、企業では撤回し始めた成果主義的評価を教員に導入して効果あるの?とか、疑問は一杯。本当に学校の現場を知らない人が一面的な知見で理念を振りかざしているようです。教育の成果は長期のものさしが必要なのだから、急いでは結論を出さないでほしい。

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2007年5月 4日 (金)

プーの森便り5月号巻頭言

新緑のまぶしい季節になりました。
さて、プーの森の店主であるひつじこと野村羊子は、5月1日から三鷹市議会議員になります。4月22日の選挙において、2661票もの沢山のみなさんの思いをいただき、28人中4位で当選しました。ここにご報告いたします。
公職選挙法では、文書で当選のお礼をすることは禁じられています。
これ以外にも、選挙の法律は常識では考えられない不思議なことがいっぱいでした。素人ばかりの私たちは右往左往し、選挙管理委員会にも日に何度というくらい電話をかけて確認しながらの選挙運動でした。逆に言えば、型破りな選挙運動を展開できたのではないでしょうか。
野村羊子と一緒につくる三鷹の会への会費やカンパなども沢山寄せていただき感謝で一杯。会計は整理できしだい、いっしょの会のHP上で公開します。
1年前には想像すらしていなかったところに、今自分が立っていることの不思議さを感じています。
プーの森ともども、これからもよろしくお願いします。

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プーの森便り4月号巻頭言

桜が咲いたと思ったら、一気に満開。あっという間に桜吹雪です。
統一地方選挙が始まりました。まずは県レベルの前半戦。
注目はやはり東京都知事選挙。私たちの身近な生活を支えているのは市町村ですが、それを指導し補助するのが都道府県。様々なレベルで私たちの暮らしに関わっています。
格差が広がっている中、どのような方向に税金を使うのか。夕張市を見るまでもなく、その首長の方針によって変わってしまいます。
弱い者を切り捨てない。偏見や差別を助長しない。無駄な公共工事にお金を使わない。そんな人を選びたいですね。
後半戦は市区町村レベル。自分が当事者になるとは夢にも思わなかったので、ばたばたしています。さて結果は如何に?良い結果が出るように頑張ります。

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プーの森便り3月号巻頭言

花粉が飛んでいますね。暖冬の影響で、様々な花の開花が早まっているようです。
早々と審議を終了してしまったのは、国会の予算審議。さっさと決めて、国民投票法成立に向けて動き出しています。事務所費問題など質さなければいけない問題も多々あるはずなのに、うやむやにされてしまったようです。
やはり「数」の力は大きいのですね。参議院選挙でどうなるかわからないのだから、今のうちにさっさとしよう。そんな感じです。
でも、憲法を変えるための手続きを、本当にそんなに簡単に決めてしまって良いのでしょうか。
世界に例のない独自の理想を掲げる憲法を、きちんと守る。それが今求められていることではないでしょうか。

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プーの森便り2月号巻頭言

早くも桜の枝先のつぼみがふくらみかけています。卒業式にいお花見では早すぎますよね。
そんなに急いでどうするの、と言いたいのは、改憲への動き。今国会で国民投票法を成立させたいと意気込む安部首相。数の力で押し切る?!それこそ暴力そのもの。
「平和」とは、単に戦争ではない状態、ではなく、様々な暴力がないことを指します。
憲法九条は、「不戦」ではなく「非戦」=「非暴力」=「平和」を言い表した言葉です。「世界遺産に」と言うことがな的を射ていると思うくらい、世界に類のない貴重な理想を掲げた条項です。そんな貴重なものを、そう簡単に手放してしまっていいのでしょうか。
今の日本は、自衛隊という軍事力・最新鋭の武力を所持して、「不戦」=戦ったら勝つぞ、と脅している状態。それでは相手も引けません。
「非戦」の精神で平和を求める、理想は高く掲げていたいものです。

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2007年1月27日 (土)

「憲法九条を世界遺産に」

「憲法九条を世界遺産に」(太田光・中沢新一著 集英社新書)を読みました。
面白かったです。
世界遺産というのは、希有な存在で消滅しそうだからあえて守ろうとしするもの。
憲法九条も、絶滅危惧種に近い、世界に類を見ないもの。
できた経緯も、絶妙なタイミングがあったからこそ。アメリカの理想主義と日本の厭戦気分との合作。
そういう意味でなくしてはいけないものだと、二人は語り合う。

太田光がこのような発言をしているとは、この本が出るまで知らなかった。芸能番組には疎く、特にお笑いは避けていたから。
日本の芸能人でも、このような政治的・社会的発言が許される時代になってきたのかなあと思う反面、お笑い芸人だからこそ、このような発言も許されるのかもしれないとも思う。
もちろん、風当たりがきつい、と太田は言う。
一方で、もっとやれと煽る向きもあるという。極端なことを言わせて笑いをとるために、だ。どうせお笑い芸人の言うこと、と矮小化させる圧力もあるだろう。
いつ政治家になるの?と良く聞かれるともいう。
しかし、太田は、芸人として芸をもっと磨く必要がある、という。ストレートな物言いではなく、お笑いの芸の中に言いたいことが伝わるように、それこそ相手の心に届くような芸にしたい、と。

そう思う太田だからこそ、「憲法九条を世界遺産に」などという発言になるのだと、中沢は言う。
よく言ってくれた、と。
近代社会の反映である憲法。国の基盤をなす憲法。そこに、戦争放棄をうたうという矛盾。
しかし矛盾があるからこそ、問いが生まれ、コミュニケーションが発生する。
だからこそ、九条を変えてしまっていいのか、と中沢は問う。
平和だから、とかではなく、九条の有り様の特殊性、そのことだけで維持する必要性があるものだというのだ。

全く新しい視点から、日本国憲法や憲法九条について語り合っている。
新鮮で面白かった。

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2007年1月16日 (火)

住民投票

外環道路建設計画について、三鷹市で受け入れるか否かを住民投票で決めてほしいと、住民投票を求める署名活動が始まりました。

三鷹市は、地元自治体として1月12日、条件付賛成という意見書を提出しました。40項目以上の意見をつけ、事業着手までは認めないとしながらも、地下トンネル化を評価して計画を認める、としたのです。
沢山の問題があるなら、計画変更を求めるなり、受け入れられないとするのが筋ではないでしょうか?
なのに、地下トンネル化への計画変更を認めるのはおかしな話ではないでしょうか。

住民の生活に多大な影響を与える施策について、やはり住民の意見・声をきちんと聞いてほしい、そういう思いから、この住民投票を求める署名活動は始まりました。
三鷹市は、自治基本条例を昨年4月から施行そしています。その条例の中に住民投票についての規程があります。条例があるのだから、これを使ってやろうということになったのです。

1月4日から2月4日までの1ヶ月間で、18歳以上の三鷹市民の50分の1の署名を集めると、まずは住民投票条例の制定を請求できます。市議会はそれをうけて、住民投票条例を制定するかどうかを審議します。制定するとなれば、それに基づいて住民投票が行われるという仕組みです。回りくどくてわかりにくいのですが、今はまず、住民投票をしてほしい、と言う署名を集める、そういう段階です。

何とか住民投票を成立させたいなと思っています。
「外環住民投票推進連絡会のサイトはこちらです。
http://gnohara.com/touhyou/index02.htm

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2007年1月 5日 (金)

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

以下「プーの森 ひつじ子さん便り」no225 2007年1月1日号 巻頭言から

あけましておめでとうございます。
今年の夏を過ぎると、私は50歳。半世紀を生きたことになります。ティーンの頃、21世紀を迎える頃に私は○○歳だから、とぼんやりイメージしていた姿からは思いもよらないような状態です。
60年前に、憲法や教育基本法をつくっていた人たちがイメージしていた日本の将来像と、今日の日本の姿では、やはりかけ離れているのではないでしょうか。
金原瑞人さんが、日本人は内側に目を向けすぎ、窮屈になってきたようだと言います。確かに“美しい”という感覚・価値観も、“愛する”という感情すらも、正しい表現・規律ある行為で示さなければいけなくなるようです。規律ある統制された集団行動は、脅威といわれるある国を連想させます。
美しさは多様性の中で、それぞれ輝きを発するもの。違いを認め合うことの中に、愛し合う豊かさがあるはずです。
今年もあきらめずに、発言し続けていくつもりです。

本年もよろしくお願いします。

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2006年12月26日 (火)

外環道問題

東京外郭環状道路計画、というのをご存じだろうか?

東京都が推進している3つの環状道路の一つ。
3本のうち内側の首都高中央環状線は、山手通りの地下にトンネルを掘り、池袋ー新宿間が07年12月完成予定、以南の品川・大井までは13年完成予定で現在工事を進めている。
又、外側の圏央道は、あきる野市で強制代執行をしてまで住居を立ち退かせ工事を強行中。高尾山にトンネルを掘り、環境に被害を与えながらも、青梅ー八王子間は09年度完成予定で工事中。

さて真ん中の外環道は、関越道の起点・練馬区大泉から東名高速の起点・世田谷区用賀を結ぶ16kmに計画されている自動車専用道路。昭和40年代に計画され、既に住宅密集地だったことから住民の大反対にあい凍結されていた。それを、石原都知事になってから、埃をはたいて引っ張り出され、大深度地下トンネルにすることで工事を始めようと手続きが始められた。
最初の住民と専門家を交えた検討会議では、計画を取りやめにすることも含めて、本当に必要かどうかを検討する、という答申が出ているにもかかわらず、東京都は、過去の都市計画を大深度地下トンネルを前提とした計画に変更する手続きを進めている。
今年の春に環境評価準備書を作成、それへの意見を夏には地元自治体の首長に提出させた。今は計画変更そのものへの意見を首長に求めている。

現在の計画変更案には、様々な問題がある。

第1に大深度地下トンネルの問題。地下41m以下の大深度には地上権が及ばないとする大深度法を初めて適用することになる大深度地下トンネル。住宅密集地の地下に、家が建ったままで掘り進むと地盤への影響はどうなるのか。確かにシールド工法の技術はあるかもしれない。しかし、地上への影響が今まで全くなかったはずはない。確認していない部分が多いのではないだろうか。
また、地下水の豊富なこの地域で、水がどのように動くかが問題となるだろう。秩父山地から東京湾に向かって流れる地下水。それを分断する形でできる直径16m(5階建てビルに相当)のトンネル2本。インターチェンジでは、ループを描いて地上・高架へと結ぶ何本ものトンネル。地下で何重もの層になっているという水の道を遮断し、又は層をまたいで繋ぎ、ダムとなるのか新しい川となるのか、予測はつかない。
環八の井荻トンネルでは、周辺の井戸が涸れ、地盤沈下などで家が傾くなどの影響が出たという。トンネルの東側は地盤沈下や井戸の枯渇、西側では液状化現象や思わぬところからの地下水の噴出などが心配される。
さらに工事やトンネル自体に接触することで、水が汚染される可能性もある。三鷹市は飲料水の一部を地下40mほどのところにある帯水層から深井戸でくみ上げている。その井戸への量的・質的影響も無視できない。
インターチェンジはさらに仙川を分断する形でつくられる。ここでも、行き場を失う水がある。三鷹市では分断される地点の上流で、丸池公園という公園を整備し、湧き水を復活させるなどの事業を行ってきた。それが無になってしまうのではないか。
さらにトンネル工事自体も、大量の水の処理で困難なものになるのではないだろうか。工事費や工事期間がかさみ、費用対効果の計算がずれてくることが懸念される。

第2に大気汚染の問題がある。現在の計画案では、トンネル内の排気ガスを集めて空中に放出する排気所が2カ所も設置される予定だ。全長16kmのトンネル内のほぼ半分の排気ガスが、集中して三鷹の空にばらまかれる。フィルターなどで処理をするとはいっても、現在の科学の力では、様々な汚染物質を無にすることはできない。
さらに、インターチェンジとジャンクションには、地上と結ぶためループ状の坂道が何本も走ることになる。何万台もの車の、ふかした排気ガス、上り下りするタイヤの粉塵、騒音、振動。道路が重なることでエンジン音が反響し、想定以上の騒音になっているのは圏央道の高尾山にあるジャンクションだという。そのようなことが住宅街でも起きるのだ。これはかなりの環境被害であり公害だ。
今ですら、三鷹市内の小学校でのぜんそくの羅漢率は決して低い方ではない。中央高速や東八道路そばの学校の羅漢率は高い方だという。又、光化学スモッグの発生率も、都心より多いときがあるという。決して「緑と水の公園都市」とはいえない現状を、さらに悪化させるような計画だ。

第3の問題は、インターチェンジにあわせて周辺の道路を整備する計画がともなっていることだ。確かに、現状では三鷹市内にある東八道路に出はいりする道路は少なく、道幅の狭い生活道路が多い。
しかし市の東境付近で極端に道幅が狭くなっている東八道路は、北に曲がり、放射5号と名づけられた玉川上水を拡幅して環八まで繋ぐ道に接続されるという。南北に行く道は調布保谷線が、これまた住宅を立ち退かせながら、現在用地買収を進めている。実はこのどちらの道路も玉川上水を分断するということで、反対運動が起きているが、都はそれを押し切って建設を進めている。これ以上の道路が必要だろうか。便利になった広い道路は車にとって便利なだけで、住民にとっては迷惑施設に他ならない。コミュニティが分断され、交通事故が増え、大気汚染や騒音などの公害が増えるだけだ。住民の健康と福祉を考えるならば、道路の利便性と秤にかけてみるべきではないだろうか。
さらに、今回のトンネル建設については、都市計画の変更だといっておきながら、もともとあった外環の計画も残るという。「外環の2」という名称で、地上部分にも道路を造るのだという。結局計画路線上の住民は立ち退きを迫られ、住宅街の家は、交通量の多い道路に直面させられる。何とも都合の良い「計画変更」ではないか。実際は「大深度地下トンネル」建設計画の新設でしかないのに、計画変更ということで手続きを簡略化させ、工事を進めようという魂胆のように見えてしまう。

三鷹市には、東京ドーム3個分のインターチェンジ+ジャンクション、そして大深度地下トンネルに地上の「外環の2」さらに周辺に何本もの16m道路建設と、大変負荷の高いこの計画。三鷹市自体も負担が大きい計画だと認めているにもかかわらず、そして沢山の懸念を表明しているにもかかわらず、計画変更を認めるという市長意見素案を発表している。やはり納得できない。事業着手までは認めない、というのであれば、計画変更そのものも認められないとすべきではないだろうか。対策も担保させないまま、精一杯やりましたと口先だけで逃げられるような努力目標だけ課しても実体は伴わないのではないだろうか。
数少ない専業農家のいる地域でのインターチェンジ建設、完成で緑豊かな住宅街をつぶす道路。水の道を分断し、破壊する大深度地下トンネル。どう考えても建設は容認できない。

国レベルの審議会では建設が必要な道路とはまだ位置づけられていない。東京都は、オリンピックを口実に推進するよう働きかけている。しかし、2016年のオリンピックがたとえ東京になったとしても、道路建設はどうやっても間に合わないのだから、本当の口実に過ぎないのだ。
今ならまだ、外環道建設を止められる、と思う。何よりの近道は知事を変えることではないかとも思うが、まずは地元の三鷹で反対だときちっと言っていこうと思う。

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